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「ムシポン」とは何か?

 ムシポンは、「光学式誘引捕虫器」と呼ばれる器具の一種です。虫の好む光で飛来昆虫を呼び寄せ、粘着式の捕虫リボンで捕獲します。

捕虫器用蛍光ランプ

捕虫器用ランプの交換時期は6ヶ月!

ムシポンは、「捕虫器用蛍光灯」の出す紫外線域で虫を呼び寄せています。捕虫器用蛍光灯は誘引灯・ケミカルランプなどとも呼ばれ、一般の蛍光灯に比べて130倍の誘引力を持つといわれています。紫外線といっても、「殺菌ランプ」とは違い、人体には全く無害なレベルです。「殺菌ランプ」とお間違いの無いようにご注意下さい。

捕虫器用蛍光ランプの紫外線について

紫外線とは、波長が400nm(ナノメートル)以下の光で次の3つに分類されます。

1. UV-C(100~280nm):眼・皮膚への障害、紅斑作用(殺菌作用)を持つ

2. UV-B(280~315nm):紅斑作用、眼・皮膚への障害を持つ   

3. UV-A(315~400nm):色素沈着(日焼け)作用を持つ

捕虫器用ランプから放射される光は、352nm(近紫外線UV-A)にピークを持っています。この光は人体に対しては日焼け作用があるので、日焼けサロンなどの美容目的でも使用されています。

 一般的に、適度の紫外線は人体に対して有効であり、過度の紫外線は有害とされています。しかし、蛍光ランプからの紫外線は照度も低く、真夏の太陽と比べると少ない方であるといえます。

 一方、紫外線を放射することでは共通の殺菌ランプ(GL)は、253.7nm(UV-C)にピークを持っており、人体には危険な紫外線を放射しているので注意が必要となります。(捕虫器用蛍光ランプを含む一般の蛍光ランプでは、290nm以下の紫外線はガラス管でカットされるためにUV-Cは放射しませんので、殺菌ランプではUV-Cを透過する特殊なガラスを使用しています。)

 以上を踏まえ、捕虫器用蛍光ランプを使用する場合、以下のことに留意下さい

① 通常の使用では一般の蛍光ランプと同様全く問題ありません。ランプを見つめても特に害はありません。

②  紫外線に過敏な体質の人はランプに長時間接近しないが良いでしょう。ただし、紫外線を含め   、光の強さは距離の二乗に反比例します(距離が2倍ならば4分の1)ので、高所に取り付けてある捕虫器のような場合はほとんど心配要りません。

③ 日焼けなど特殊な目的に使用する場合、市販の紫外線強度計を用いて紫外線の強さをモニターし、皮膚科医の指導を受けながら使用しなければなりません。

④ 屋内で長時間使用する場合、日焼けにより退色することがあります。展示商品の管理に留意する必要があります 殺菌ランプのような殺菌効果は期待できません

ムシポンの設置方法

① ムシポンシリーズは、屋内専用器具です。

② 重量に耐えうる場所に添付の金具で取り付けて下さい。

  ・添付以外の部品をご利用の場合、クサリなどを延長される場合などは、同等もしくは同等以上の強度のものをご用意下さい。

③ ヒートンを天井に取り付ける場合は下述事項をご参考下さい。(MPS-2000等)      ・最近の石膏ボード系天井材は脆いですので必ず天井下地材に取り付けて下さい。
  ※ 市販の壁うら探知機(4千円程度)を使用すると便利です。 ・ 天井下地材には木材製金属製があります。

金属製の場合は材質、板厚でもことなりますが2.5㎜から3.0㎜\の下穴が必要です。
※ 天井下地材の位置(間隔)は最低でも45.5㎝に1本が基本ですが天井材の種類(大きさ)によって異なります。
※ 石膏ボードが固定されているビスを目印にしてください。
・木材の場合は直接でもいけますが2.5㎜前後の下穴をあけると容易にねじ込めます。
・天井材が金属(アルミ・SUSなど)の場合は、下穴を開け直接ヒートンをねじ込むことができます。材質によって異なりますが、2.5~3.0mmの下穴をご用意下さい。

壁面に取り付ける場合は下述事項をご参考下さい。(ムシポンポケット等)

・壁面が石膏ボードの場合、壁下地材にネジを止めるとより強固です。下穴は2.5mm~3.0mmでご用意下さい。
・壁下地材に止められない場合には、付属の中空用アンカーを使って固定して下さい。
              ※ ムシポンポケット以外の商品には、中空用アンカーが付属されておりませ
         んので、メーカーかもしくはホームセンターなどでご用意下さい。
【注意】ねじ込み後引っ張って強度を必ずご確認ください。

ムシポンを効果的にお使い頂くために

① 虫がいそうな場所に設置する。

出入口や窓のそば、また水周りやゴミの近くなど、虫が侵入・発生しやすい場所に設置します。虫が部屋の中を飛び回る前にすばやく捕らえるためです。

② ムシポンの光が外にもれないようにする。

ムシポンの光が外にもれると、外の余計な虫まで呼び寄せてしまうことになります。片面誘引型(DXB)などを効果的に使い、ランプの青い光が直接外から見えないように設置してください。

③ なるべく低い位置に設置する。

小さな虫の多くは2m以上高くは飛びません。1.8~1.5mの低い位置に設置していただいたほうが虫もよく捕れ、かつ捕虫紙の交換もしやすくなります。なお、ムシポンは取り付け高さに法的規制はありません。

④ 夜間も稼動させる。

一般的に虫は日没後と夜明けに活動が活発になるといわれています。夜間に他の照明が落ちて、ムシポンだけ稼動していると一層効果があがります。

⑤ 捕虫紙は定期的に交換する。

「虫が減った」「増えた」というのは、なかなか目で見て判るものではありません。定期的に交換された捕虫紙の捕獲状態は、そのままそのお店(工場)の「虫レベル」を表し、現在の対策が充分であるか判断する貴重な資料となります。

⑥ 捕虫器用ランプの寿命は6ヶ月。

寿命を過ぎたランプは、青い光が出ていても紫外線の照度が低下し、誘引力が下がっています。6ヶ月程度での交換をお勧めします。

⑦ 冬場はゆっくり慎重に。

捕虫紙の粘着剤は寒い時期ですと引張強度が強くなり、引き出し難くなります。なるべく暖かい場所で保管していただくか、暖房等で温めてからゆっくりまっすぐ引き出して下さい。

捕虫紙は、保管状態で5年程度、使用状態でも30ヶ月程度は劣化することなく使用できます。また、人体に害のある薬品等は一切使用しておりません。

⑧ 捕虫器の耐用年数は4万時間

蛍光灯安定器の耐用年数は4万時間(およそ4年半)で、3万時間を過ぎたあたりから劣化が始まるといわれています。捕虫器は24時間使用を推奨していますので、発火事故等の防止のためにも、5年をめどに交換をお勧めしています。
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