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害虫

ゴキブリ

 

ゴキブリは、油虫、カマメ、アマメなどとも呼ばれます。徳島においては、クロゴキブリ、チャバネゴキブリ、ヤマトゴキブリ、ワモンゴキブリですが、他にも地域によりトビイロゴキブリ、イエゴキブリ、オガサワラゴキブリなどの種類がいます。

ゴキブリの防除について
ゴキブリは生息場所に群れをつくるため巣の周辺には、糞で汚染されたローチスポットが見らるので、薬剤処理の場所を明確にすることができます。
防除するには、2つの方法があります。1つは、環境的に防除する方法です。ゴキブリにとって住みにくい環境をつくり繁殖を抑えます。そのためには、調理場などを清潔にし、整頓し食品の屑を片付けて餌になるものを与えないということです。2つめは、殺虫剤を効果的に使用することです。近年、殺虫剤抵抗性が見られるようになり、殺虫剤が効きにくいゴキブリが出てきています。そこで、1つめの環境的防除が重要になってきます。いくらトラップなどを利用し、ゴキブリの生息場所を特定したりローチスポットを発見したりして殺虫剤でゴキブリを駆除しても餌があれば繁殖してしまいます。お店の人にも駆除をするという意識を持ってもらい協力してもらうということが大事になってきます。

クロゴキブリ

成虫は30~35mmぐらいで黒褐色です。幼虫は赤味を帯びています。北海道から九州まで分布し、関西に多いそうです。一般住宅に多く発見され、又、ごみ捨て場、下水溝などにも見られます。

チャバネゴキブリ

成虫は15mmぐらいで前胸背面に2条の斑紋があり、淡褐色です。幼虫は黒色です。北海道から沖縄に分布し主に飲食店、ビルなどで主要害虫になっています。類似した種類にモリチャバネゴキブリが関東から種子島までに分布し、野外に見られます。厨房、湯煎機、ガス台などの熱があるところに多く生息しています。水があれば1ヶ月は生存可能です。人がいる時に見かけるようになると生息場所が一杯になっているので駆除をしたほうがいいです。1つの卵数が多いことや卵期間が短いことから、駆除が難しい種類です。

ヤマトゴキブリ

成虫は20mmぐらいです。前胸背面は小さくて凹凸があるが、特別な斑紋はありません。北海道と本州に分布が知られているが、中央日本から東北地方に多く見られます。下水溝やごみ捨て場に見られ湿度の高い所を好み、朽木などで越冬できるそうです。

ワモンゴキブリ

体長は30~40mmで前胸背面に環状黄色紋があります。沖縄の主要害虫で、より湿度の高い所を好み、地下街や温泉場、下水道などに見られます。

参考・引用文献
財団法人 日本環境衛生センター
通信教育 ペストコントロール技術者養成講座
単元Ⅱ-1 基礎有害生物学(1)
単元Ⅵ-1 応用有害生物学Ⅱ(1)

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