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殺菌以外にも、減菌、消毒、静菌、除菌などがあります。殺菌とは生きている微生物すべてが殺されてしまうことで完全に死滅していることです。減菌とは細菌やカビなどが死滅することで殺菌とほとんど意味は同じです。消毒とは微生物の殺菌を意味するものでこの場合の微生物は病原菌を指していて主に病院環境などで使われます。静菌とは微生物の増殖、発育を抑えることす。除菌とは微生物をある条件下で除去することで、薬剤などの化学的方法ではなく物理的な方法が用いられます。例えばフィルター除去というのがあります。フィルターによって通過を阻止し、付着させて除去するのですが、状況によっては、再びその微生物が発生する危険性があります。しかし、飲料水など食品類の製造にあたって無菌状態を維持させるような場合にもよく利用され効果を上げています。
微生物としては、細菌、カビなどがあり、詳しくは下記を見て下さい。

細菌

細菌で最も問題となるのは食中毒です。2つに大きく分類され、1つは生菌を口にすることによって発症する感染型で、サルモネラ、腸炎ビブリオ、大腸菌などです。もう1つは、細菌の産生する代謝産物によって発症する毒素型で、ボツリヌス、黄色ブドウ球菌などです。
食中毒性細菌以外で重要な病原細菌としては、コレラ菌、赤痢菌、腸チフスなどがあります。

サルモネラ

サルモネラによる食中毒はほぼ年間を通してみられるが、特に5月~10月に集中する傾向があります。主に食肉に由来することが多く、それ故、食肉加工環境で汚染されやすい。発症は6時間~3日後位にはじまり、症状としては腹痛、下痢、発熱がみられます。熱に弱いので、食品類の加熱が有効な手段となります。

腸炎ビブリオ

5月~10月にかけて発生する感染症で、原因食品は海産性の魚介類が多く、水産加工環境では生の魚介類に腸炎ビブリオを有しているケースが多いので二次汚染されやすい。特に魚介類から調理器具、手指、機器が汚染されます。発症は8~24時間と短く、症状としては腹痛、下痢、高熱(37~39℃)がみられます。発症後1~2日位で回復するが、稀に予後不良で死亡例もみられます。10℃以上で増殖しやすいので、低温管理と加熱で予防できます。

大腸菌

大腸菌でも、人に腸炎起病性を有す場合特に病原大腸菌といいます。大腸菌は消化器内に常在もするが、この場合はほとんど食中毒をおこすことはない。しかし、外来性で病原性を有す場合は、急性胃腸炎を主症状として血便、粘血便がみられます。食中毒は年間を通してみられます。毒素産生大腸菌O-157による中毒事例が問題となっています。原因食品としては家畜、自然環境中に広く分布し、また水系でもみられるため工場環境は特定できない。予防としては、飲食物に汚染されやすいので清潔さと加熱処理、低温保持が重要だと思います。

ボツリヌス

イズシおよびその類似食品で食中毒の発生がみられます。致死率が高いので要注意すべき細菌である。増殖は食品内で嫌気状態のときにみられ同時に毒素を産出します。その毒素は易熱性で80℃、15分加熱で無毒化されやすい。食中毒の潜伏期間は5から72時間で、主症状は胃腸症状から神経症状を呈す。発熱はなく、予後不良となりやすい。

黄色ブドウ球菌

食品中に産出するエンテロトキシンによって起こる毒素型食中毒菌です。原因食品は穀類に多く、年間を通して発生します。穀類を扱う工場に多いとされ、また人の化膿巣から汚染するケースもあります。発症には30分~6時間と短く、症状としては軽症で嘔吐、嘔気、腹痛、下痢を主症状とします。予防は分布が広いことから食品加工環境では清潔さを第一とし、作業者の手指に化膿巣を有しているかどうかを見ておく必要があります。

参考・引用文献
財団法人 日本環境衛生センター
通信教育 ペストコントロール技術者養成講座
単元Ⅱ-2 基礎有害生物学(2) 
単元Ⅵ-2 応用有害生物学Ⅱ(2)

カビ

カビの性質は一般に高湿ほど生えやすく、またところかまわず発生します。カビが住宅内から発生した場合はどこから発生したかを知ることが重要です。多くのカビは土壌に由来していて、土壌から空中、植物などを介して住宅内に入り込んできます。発生要因としてはいくつかの条件が必要で特に重要な条件としては温度、湿度、空気があります。
カビの発生しやすい温度は20~30℃で、特に25℃前後で発育が活発になります。また20℃以下でも発生し冷蔵状態であっても発生します。ただし、30℃以上になるとカビの発生は衰えはじめ、人の体温の37℃ぐらいでほとんど発生が止まります。そして、更に高温では死滅します。
カビは、好湿性と好乾性の2通りの湿度下で発生がみられます。例えば、クロカビ、ススカビはどちらかというと高湿下でのみ発生する。高湿下で発生するということは浴室、洗面所、台所などにカビが生えやすいということです。
カビにとって酸素は必要不可欠で、酸素のない状態ではまず発生がみられません。

クロカビ

空中に最も多いカビで、元来土壌に多く、そこから飛散し空中に分布します。好湿性、中温性カビで熱に弱い。一旦汚染すると非常に抵抗性が強く、強力な薬剤でもなかなか死滅させ難い。汚染は畳、壁、風呂、台所、プラスチック、皮革などにみられます。

ススカビ

クロカビと性質は似ています。好湿性、中温性カビで空中や植物に多く、薬剤や紫外線に抵抗性が強い。住環境での汚染は浴室、台所、結露部分などです。好湿性であるため乾燥に比較的弱い。鼻炎などのアレルゲンとして知られています。

アオカビ

耐乾性、中温性カビで自然界での分布は広く、乾燥に強いことから乾いたところで数年以上生存できます。住宅内では畳、じゅうたん、壁面、ベニヤ、皮革等に多く、発生すると真っ白から緑色になります。アレルゲンとして知られています。

コウジカビ

アオカビと同じ耐乾性ですが、中温~高温性です。住宅内の汚染は壁面、皮革、衣類、木繊維にみられます。

カワキコウジカビ

好乾性カビで、乾燥下で長年にわたって生存し、家のホコリ中には著しく多い。汚染は畳、紙繊維、皮革、ガラス、金属、合成樹脂などで、長時間をかけて汚染します。

参考・引用文献
財団法人 日本環境衛生センター
通信教育 ペストコントロール技術者養成講座
単元Ⅱ-2 基礎有害生物学(2) 
単元Ⅵ-2 応用有害生物学Ⅱ(2)
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